Jul 30, 2018

研究は「面白い」が一番だなぁと思った件

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先日、神戸で行われた2018年の神経科学大会(第41回)のシンポジウムで発表をした。

その直前に行われていた新学術領域「個性」創発脳の領域会議および国際シンポジウムから続けての出張で、自分の発表が、英語の不出来ゆえの不安で終始落ち着かなかった。

今回の神経科学大会でのシンポジウムは、また別の新学術領域であるトランスカルチャー状況下における顔身体学の構築 —多文化をつなぐ顔と身体表現(略称:顔・身体学)との共同企画で、個性と顔・身体学から3人ずつが登壇した。

当日も緊張していた僕は、昼過ぎまで発表の準備をしてホテルを出て、会場に行くも、まぁ、落ち着かなかった。何人かの知人と学会会場で出会い、話をして、時間となり、会場に入った。

前の方に座っていると、パリのパスツール研究所から来日して「個性」創発脳の国際シンポと学会に続けて参加しているThomasが僕の隣に座った。以前、僕がパスツールを訪問して以来の知人である。

最初の演者は「顔・身体学」から早稲田の渡邊先生で、ご発表がとにかく面白かった。我々の顔の認知、文化比較、画像で見せられる例が非常に面白い。目から鱗で、面白い研究だなぁと思った。とにかく面白いと感じていたら、自然と緊張がほぐれて、僕も楽しく発表したくなり、結果、これまでの英語発表の中では一番うまくできたのではないかと自分では思っている。

Thomasも興味を持ってくれて、そのあとは 京おでん を一緒に食べた。研究の話や、音楽の話もした。理研でのセミナーがあるそうで、台風の中、うまく東京に移動できただろうか。

今回の件で感じるのは、やはり、研究は面白いということが一番大事だということ。自分が面白いと感じることも大事だし、話を聞いた人が面白いと感じることも大事。もちろん、様々な研究倫理や競争や、資金の問題や、ダークサイドもあるけれども、面白さを失っては、いけない。面白いということは、原動力。研究が面白いということ、研究を面白くやるということ。教育するにしても、面白くなければ、学生も学びたくはないだろう。

写真は、企画者で座長の大隅先生のブログから。
セッション前も、セッション中も、さりげないお気遣いを随所に頂き、マジでマザー感がパない。

 

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