Feb 20, 2016

石浦章一先生と駒場


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昨年度、早稲田大学人間科学部での指導教員であった山内兄人先生の退官に続き、今年度は東京大学大学院での指導教員であった石浦章一先生が退官される。(法人化以降の定年は退職と言うべきかもしれないが)。とにもかくにも、戻る古巣がなくなる菅野である。

今日は、その古巣・東京大学駒場キャンパスで、石浦先生の最終講義であった。

最終講義では、先生の学生時代から始まる研究人生、駒場での研究教育の話が、相変わらずの石浦節で展開され、やはり相変わらず冗談で笑いが絶えない、さすが駒場の人気講義を数多く担当した名物教授の講義であった。

具体的に内容を書くと、障りがあるのかないのかわからないので控えるが、話に登場した各場所での師匠・先輩・後輩・同僚が、名だたる生物学者ばかりで、とくに、戦後日本の生化学を牽引してきた巨人たちが多く、その貴重な写真に見入るばかりであった。会場には駒場・本郷両キャンパスから集まった現役の東大教員、学外からの多数の参加者のみならず、すでに定年を迎えているその巨人たちもいらっしゃり、出入り口で昔話に花が咲いて動線を塞いでいても、恐れ多くて割って入れない次第であった。

会場には懐かしの同門である教員や元学生のOBOGも多数いらっしゃった。研究室で行われた各人の研究を先生の講義で振り返り、感慨深いとしか言いようがない時間が流れる。特に、それら研究テーマには、石浦先生が過去に師匠筋の先輩から受けた言葉の影響があったことを今日初めて知り、科学とは、積み重ね引き継がれるものであることを、改めて感じたのである。

研究以外で特に感じたことは、石浦先生の教育に対する熱意、とくに、文理融合・学際研究の推進に対する思いであった。具体的な内容に触れるのは障りがある、と思ったが、しっかり学部報が公開されていた。

<駒場をあとに> 駒場はなかなか良いところでした

ここ数年、退職が近くなり、少しお力を落とされているのではないかと、いささかの寂しさを感じていたが(私はなにせ、一番生意気で反発した学生であっただろうから、その反動からくる郷愁的な何か)、拝読したところ、まったく衰えのない、歯に絹着せぬ石浦節に爆笑してしまった。と、同時に、今後の大学運営、新領域の創出に関して、実に現実的な問題点の指摘、苦言がされているではないか。

今後の自分のために、覚えておくつもりである。

あと、33年。何ができるか。

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