May 9, 2013

現在の研究テーマ


現在の研究テーマは、マウスを用いた雌雄間コミュニケーションです。
特に、超音波領域で雄が雌に発する求愛発声(Love song, Love call, courtship call)に着目しています。

詳しくは、こちらの日本語総説に書きました。
「マウス音声コミュニケーションと社会性はどのように評価されるべきか?」
ベビーサイエンス Vol. 15 (2015)
(日本赤ちゃん学会誌)

現在は、
(1)求愛発声の音声パラメータに含まれる意味の解析
(2)求愛発声の分子・神経メカニズムの研究
(3)経験が求愛発声に与える影響

を中心に行っています。

その他、SYNAPSE Labのメンバや他の共同研究者の方々と、自動解析や統計的手法の検討なども進めています。
機械学習を使った音声の自動分類なども今後実現していきたいと考えておりますので、興味のある方がいらっしゃればお声がけ頂ければと思います。

 

将来的には、雌はこの声を聞いてどう思っているのか?(良し悪しを判断しているのか)、情動がどのように音声情報に変換されその音声情報が受け手の側でどのように情動情報に変換されるのか、といったことを研究したいと考えています。

・なぜ、ヒトも含めた動物は、感情を表現するのか(してしまうのか)?
・感覚を介した物理化学刺激がなぜ・どのように感情を誘起するのか?
・「良さ」とは何なのか?
・社会性、もしくは社会とは何なのか?
・なぜ群れを含む社会構造ができるのか、作ってしまうのか?
・関係性とはどのように構築されるのか?
・心とは何なのか?

この研究テーマを通して、そのようなことを日々考えています。

また、この求愛発声と性的動機付け、それに対する雌の反応には、非常に大きな個体差、いわば、個性が存在します。
私が使っているマウスは、遺伝的に均質な種類です。つまり、個性を形成しているのは環境要因ということになります。

環境要因がどのように脳に作用し、個性を作るのか。これも、現在の研究テーマです。

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